ご存知の通り大幅な値上げとなってしまったMac。新登場したM2チップ搭載のM2 Macbook Air (以下 M2 MB Air )、M2 Macbook Pro (以下 M2 MB Pro) のベースモデルもM1時代より大幅に値上がりとなった。
それでもApple Siliconといえばその性能の高さで大人気がある製品です。値上がりしたいまでもWindowsと比べて「コスパがいい」と言える製品なのでしょうか?
M1チップの時にインテルは第10世代を展開していましたが、想像以上のM1のデキにインテル搭載モデルに対しノートPCとしてはM1 Macbook が圧勝してしまいました。もちろん電力や発熱を考慮しないデスクトップ用CPUなどでのマルチコア性能ではインテルの方が性能はたかかったのですが、それでもノートPCのチップとしてはM1チップが圧倒的な強さをみせ、特にM1のiGPU性能にはおどろかされました。
しかし12世代では製造ノードをIntel7に進化させ、ハイブリッドコアを採用することによって最上位のCore i9-12900HKはかなりの進化になっています。
その後アップルはM2という新しいチップも登場させ、ベースモデルのパワーアップに成功しました。
M2チップは新しい世代のApple Siliconのベースになるチップです。M1の兄弟から考えると上位のM2 Pro/Max そしてM2 Ultraもでるのかな。特に今回M2はメモリ上限も24GBになったので、これからでる上位チップの最大メモリとかも気になりますね。チップ自体がデカくなってるのも同じくらい気になりますけどね。
M2チップはM1チップから色々学んだことを元に進化させています。CPUコアは同じ8コアですが、18%の性能向上、GPUは10コア、8コアバージョンもあります。同じコア数でもキャッシュが増えているので性能は高くなります。
ニューラルエンジンは同じく16コアですが30%性能は上がっています。メモリの帯域は50%アップ、容量も50%アップしました。
ちょうどM1が出た時、インテルは苦戦していました。長らく10nmプロセスからの脱却が難しかったからです。新しい世代のCPUをだしても過去の焼き回し感が強い時代が長く続いていました。そしてライバルのAMDがRyzenで善戦していました。ノートPCでもRyzenの方がコスパいいと言れてましたが、AMDは生産数を増やすことができずに売り切れ続き、インテルは助かりましたね。
そんなとき、AppleがM1 Macbook Air (以下 M1 MB Air) を登場させてIntelノートは死にました。
当時ベースのM1 MB Airは$699でした。同じ価格帯のインテル機は特にGPUとバッテリーでは絶対に対抗できず、MacbookはノートPCのシェアの伸ばすことに成功します。
しかし、ここで12世代インテルが誕生するのです。
最上位のCore i9-12900HK は6コア/12スレッドのP-コア、8コアのE-コアの14コア20スレッドのハイブリッド構成。しかしハイブリッドとはいえ、Apple Siliconの用にE-コアはそんんなに省電力ではないですが、マルチコアスコアを押し上げてくれます。
ハイブリッドコアに最適にタスクを割り振ってくれるThread Director。強化された機械学習機能。そしてなによりGPU性能で対抗するために、インテル史上最強の内蔵GPU、
Intel Xe graphic を投入しました。
ベンチマークが気になるところですが、OSが違うので難しいところです。しかもWinは数えきれないほどの機種が存在します。メモリの組み合わせやその他のパーツ構成により同じCPUを採用していてもスコアは安定しないでしょう。
マルチスコアに関してはインテルが勝利しています。
しかしGeekbench5はテスト時間が短いので、電力、発熱で制限されにくい状態ではインテルが有利すぎるのではと考えれます。
シングルもマルチもインテルが勝利。CinebenchではM1のときからApple siliconのスコアは低めですね。第12世代で大きくインテルはCPU性能を進化させました。単純にCPUの速さだけを求めれば、Intelはかなりいいです。とくにマルチコアを活用したときはインテルが勝利していると言えるでしょう。
しかしGPUはやはりAppleには追いつけていません。Windowsの内蔵ではかなりの性能差があるのでM2の様に高性能のGPUが欲しい場合はかならずグラボ搭載が必要になります。
しかしGPUではM2が勝利です。それどころか、最も最速のIntel製内蔵GPUでありながら、2年前のM1にも勝てていません。
M1チップのイメージから、M2が今でもインテルを圧倒しているイメージでしたが、CPU性能に限ってはそんなことはありまません。
しかし、インテルは必ずこのi9を買う必要はありません。下位のi7Core i7-12700Hの方がコスパがいいからです。Core i9-12900HKの方がCPUコアが選別されたモデルであり、クロックが300MHz上がっていますが、その差はかなり小さいでしょう。Core i9-12900HKを買う必要はありません。
もちろん最上位であるCore i9-12900HKのモデルには最上位クラスのGPUが着いてくるので、どうしても最上位のゲーミングノートPCが欲しい人には選択肢がない場合があるかもしれません。しかし最上位のGPUに対しても、大したレイテンシは生まないとも考えれますので、あくまでもGPU目的で買うクラスのモデルでしょう。
M2 Macbook Air と同じ価格帯でちょっとWindwos機を価格.comで探してみたんですが、在庫が安定しているものだと大体RTX3060 (mobile) のモデルでしょうか。基本ゲーミングPCを探す場合はグラボから探した方がいいです。Macbook が高くなってしまったせいか、かなり安く感じますね。
RTX3060 (mobile) といえばM1 Proと比較されていたりしましたが、全体的にモバイル用のRTX3060 (mobile) の方が上回っているきがします。とすれば、それよりも性能が低下するM2チップでは対抗できないかもしれません。Windwos安くないですか?
インテルのCPU性能が上がったこともありますが、やはりGPUの価格が適正価格に戻りつつあることが大きな要因になっています。
もっと安く、それでもグラボ搭載がいい方はGTX 1650 (mobile)のモデルがいいでしょう。TUF Gamingなんかがコスパいいんじゃないかなって思います。AMDのモデルではかなり安いモデルがあります。CPU性能はかなり落ちてしまいすし、GPU性能にもいくらかの影響はあるとは思いますが、グラボ搭載も出るでここまで安いものは珍しいです。GTX1650程度のGPUであれば、正直CPUもそこそこで良いともいます。
低価格モデルのWindwos機ではCPUコア数は減ってしまいますが、正直ノートでそこまでのコア数は求めない方がいいと思います。
TDPがたったの15W、そしてGPUでは20WくらいのM2チップの方がノートPCとしては最適であることは間違いないです。それぞれのアプローチは違っていて、一方でインテルはパワーを消費してもパフォーマンスをあげたいCPUです。
Macbookは消費電力が低いゲーミングノートPCのようなもんです。インテルは最上位チップで対抗してスコアで勝てますが、製品としてみたときに完成度が高いノートははやりMacbookです。モバイル製品には、モバイルに必要なバッテリー使用時間が需要だと思います。
もっと低価格モデルのインテルがあれば非常にお得。そもそも、世の中の人たちがこれほどのハイエンド性能を求めているとは思えません。Winには10万円以下で買えるモデルもたくさんありますし、過去の製品に比べてかなり性能も進化したはずです。ローエンドであれば、バッテリーの消費ももっと少ないでしょうしね。
しかし、ハイエンドノートPCに言いたいことは、はやりコア数を増やしまくってマルチコア性能をあげたいのであれば、デスクトップにすべきではないでしょうか。
そういった意味でも、外付けモニターを使えばデスクトップの用にも使え、外でモバイル端末として使うときはあれほど高性能な薄型のゲーミングノートPCが、長時間使えるのです。
じゃあ、WIndwosノートPCの利点って、、それは、
SSDとメモリが自分でアップグレードできるということ!!
Macbookはメモリ16GB、SSD512GBへのアップグレードがそれぞれ28,000円。。ちょっとまってくれよ。今回はCPUとGPUを中心に比較をしたけど、そもそもWindwosの標準はとっくにSSD 512GBですからね。
でもMacbook Air のように薄い製品にはできないし。。今のMacbookは、、適正価格?なのかなあ。
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