ついにずっと噂されていたM2チップがやってきました。Macbook Airも新デザインになり、初めての新世代のapple siliconシリーズの登場です。
今回はプレゼンされた情報からM2チップの内部構造と性能をみてみましょう。新チップのM2チップはM1チップよりもサイズが25%大きくなりました。
20 Billion のトランジスタ数で、M1の5nmよりも改良されたノードで製造されているはずです。(TSMCのN5PかN4P? たぶんN5Pかな)
ダイサイズが少し大きくなりましたが、今回はコア自体もアップグレードされています。
4 P-Cores + 4 E-Cores
に分けられているのかはわかりませんが、画像からPコアは4つに見えます。(多分あってる)
新しいM2チップは新しい、キャッシュ量が増やされたコアが採用されています。それによりマルチコア性能がM1から18%アップになります。
メモリはユニファイドメモリでDDR5採用。最大で24GBと容量もアップしています。それぞれ12GBのメモリで構成されており、帯域は2倍の100MB/sに向上しています。帯域の強化によるGPU性能への影響などが気になりますね。
16コアのNeural Engineも進化しており、40%の性能向上。最大で15.8 trillion operation/sの処理を実現します。
GPUのコア数も8コアから10コアへ増大しており、大きくなったL2キャッシュとメモリ帯域を利用して25%の性能向上する。
性能のグラフをみてみましょう。同じW数あたたりではM2はM1よりも18%の性能向上をしています。
今回インテルCPUは「Samsung GalaxyBook2 360」が比較対象になっていました。最新世代の10コアのalderlakeモバイル(Core i7-1265U )を採用したノートと比べて、半分のパワーでは90%アップ、そして1/4のパワーで同じ性能を実現できます。
さらにAppleは一つ上位クラスのPチップとも比較をしています。
Core i7-1260P 「MSI Prestige 14Evo ノートPC」
それと比較しても、1/4W数で87%、つまりほとんど同じくらいの?性能を引き出せると語っています。
今回のグラフではマルチコア性能のみの比較ですので、シングルコア性能の向上はまだ見れません。IPCがどれほど向上したのでしょうか。はやりN5Pではちょっと難しいのか。シングル性能はこれからでてくるM2チップの上位チップの性能の根本的な要素になるので、かなり重要なはずです。
Appleのコメントを引用します。
新しいCPUは増大されたキャッシュにより、Eコアがかなりパフォーマンスを押し上げてくれることが期待できる。M2はM1よりマルチコア性能が18%アップしており、CPUをかなり使う場面、例えば音楽制作やエフェクト、フォルターなどをPhotoshopで多用したときに活躍する。
こには書いてないですが、ファイルの変換作業で一番差が出ると思います。動画のエンコードとかは、また別の機能が追加されていますので後で説明します。
ちょっととばして、
12コアのハイパフォーマンスのインテルモバイルCPUと比べると、インテルの方は筐体が太くなるし、発熱するし、ファンもうるさくなるし、それでも1/4のエネルギーで、90%とかなり近い性能をこの薄いAirで製造することができます。
とかなりディスってますね。ここはintel信者でも認めざるを得ないって感じです。
GPUについては、M1より35%もの性能向上。
Intel 10-Core Alder Lake chipの Iris Xe GPU と比較している。
1/5パワーで2.3倍の性能を発揮するそうです。
@
GPUはM1より2コア増えており、増大したキャッシュとメモリ帯域んおかげでかなり性能が上がっている。M1と比べて同じW数で25%の性能アップ、最大性能では35%アップしている。
以下省略。
メモリ帯域とキャッシュでGPU性能は結構あがるので、これらのおかげかなと。根本コアは改良されていないと予測もできるので、GPUを使う時が一番発熱するんですが、35%も上がれば流石にM1airよりは発熱する気がしますが、実機テストしてみないとわからないですね。
M2チップの最大魅力はM1系の上位チップにしか搭載されてなかったメディアエンコード、デコードエンジが搭載されたことです。
これにより動画の書き出しなんかが劇的に速くなったりしますので、動画編集をする人にとってはありがたい。Proressにももちろん対応してますよ。
プレゼンを聴いた限りではかなりM1から性能アップしているような感じですが、リアルユースでのベンチマークはまだみれませんからね。
プレゼンをみた感想としては、まず、シングルコア性能を隠していること。そして、ダイサイズが大きくなった。これから、IPC向上がはやり新5nmでは少ないと考えると、M1チップを初めて搭載したAirでは発熱にちょっと余裕を残して設計していたものが、今回は同じファンレスデザインだが、もう少しチャレンジしてきているイメージはある。余裕があったのでファンレスAirでもGPUを2コア追加してもいいという判断だったのでしょう。
バッテリーの使用時間も同じだが、少し容量が増えてるらしいので全体的な消費電力は増えていると考えます。とくにGPUを酷使したときの発熱やバッテリー消費は大きくましになっているとは、とても考えられません。(仕様表ではビデオ再生など、あまり酷使しないときの使用時間しか見れない。GPUを使いまくるとバッテリーはM1より短いと予想します。)
大きな発熱や消費電力の改善をもとめるのなら、次のM3チップをおすすめします。いつになるのかわからんけど。
Macbook Airって考えると、性能向上のわりには、値段が高い。でも、メディアエンジンはいってるのでMacbook Pro 14/16 インチと比較すると、そりゃ安すぎる。Macbook Pro 14/16 を考えていた人に、新しい選択肢が増えた、そんな感じだと思う。
Airほしかった人は、普通にM1 Airでいいです。
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