iPhoneが自分で修理できるAppleのセルフリペアプログラムが去年の末に発表されました。
かつてローエンドやミドルレンジがなかったスマホの初期時代は、買い直すのも高いので自分でバッテリー交換とかをよくしていたものです。AndroidのものはAliexpressで謎の各パーツ、バッテリーからディスプレイ、スピーカーやその他の各コンポーネントも手に入りました。(Sonyの国内向けや他のグローバル展開していないものは手に入れるのは難しい。)
iPhoneのパーツもAliexpressでたくさん出回ってはいます。おそらくは純正のものですが向上からの無断横流し品か、分解バラ売り業者たち。しかし、iPhoneはアンドロイドのローエンドたちと違ってなんしか、分解しづらい。
自分で修理するのが困難だったiPhoneが公式ガイドとともに、パーツを公式に購入することが約束されるこのプログラムには期待できるかも。
「セルフサービス修理プログラム」米国でスタート
ついにPhone 12、iPhone 13、 iPhone SE 2022 用のリペアキットを米国でスタートさせた。画像付きのわかりやすいガイドがサイトに公開されている。どうやら分解の時に使うツールもレンタルすることができるらしい。そして、古いパーツを返送すれば値引きしてくれるみたい。
製品が発売されてからパーツを7年間、Macbookのバッテリーに至っては10年間提供し続けれくれるそうです。バッテリーは消耗しちゃうので、これからApple silicon系のMacbookのバッテリー交換ができるのはありがたい。
サービスに問題点ありか?
しかし今までiPhoneの分解広告を行ってきた iFixitはこのプログラムの問題点を指摘している。
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一番の指摘は、修理用のパーツを手に入れる時に製品のシリアルナンバーが必要になること。シリアルだじゃなくて、マニュアルを読んだことを証明するための6桁コードの入力もいる。
そして、バッテリー、カメラ、ディスプレイの修理を完結させるために、「system Configuration tool」と呼ばれるソフトを走らせないといけない。
公式に修理パーツが手に入れることができる反面、Appleはユーザーたちの修理を管理し続けたいので、自由にパーツが手に入るプログラムというわけではない。
iFixitによればツールのレンタル料金もちょっと高いので、サードパーティの修理業者に頼んだ方がちょっと安くなることもあると指摘している。
そもそもこのアップルの修理プログラムは決してAppleがすすんで行ったものではない。もともとユーザーの中で自分で修理をさせてほしいという声が大きくなってきていたことや、なによりも米国の17の州で、「修理する権利」法案が提出されるからです。
この法案が成立すればスマホメーカーは修理業者やユーザーに修理用パーツを提供しなければいけなくなります。
興味深いことに、米メディアによれば、Appleは「修理する権利」法案の成立を防ぐため、複数の州でロビー活動を行なっているそうです。カリフォルニア州ではこれににた法案がすでに存在していて、7年間は修理パーツを提供しなければいけないらしいです。今回のプログラムの7年間と期間がマッチしますね。
あくまでもコレらの法案やユーザーの声に対応するもので、Apple自らがすすんで提供してくれるユーザーフレンドリーなものでないことは確かです。
欧州でThunderboltがType-C統一されるような動きのように、ごみ削減効果も自分でリペアできるのなら貢献できると思うし、なによりも修理業者が一番助かる。しかし、Appleとしては大きな損失になることも確かでしょう。
自分で修理をするときはAppleのこのリペアサービスを利用しても大切なデータは保証されなので、自分でバックアップは必ず取る必要があります。
Appleはこれからどんどんサービスを広げていって、M1チップのMacbookも対象にしていきます。自分が長い間使っているMacを修理できるってのはいいですね。画面が割れたり、バッテリーが死んだり。もちろん、 Appleに修理してもらうよりかなり安くなるでしょう。しかし、もう少し分解しやすくしてほしい。
Framework laptop
自分で修理可能なノートPとして去年、
「Framework laptop」
がデビューしました。
簡単に自分で修理ができることをコンセプトに作られました。QRコードから自分がほしいパーツを探せるページにアクセスできます。購入時に分解できるキットもセットになっている。
しかも商品として完成度も高い。M1Macbookのように薄いデザインになっている。
M1Macbookにも対抗できることを目指して、しかも自分で修理が可能な製品となっている。拡張カードによって自分のほしいポートを装備することが可能なのでカスタマイズも可能。ポートのカスタマイズはMacbookもにぜひ取り入れてほしい。絶対に無理だけど。
Framework laptopがやっていることを少しづつ真似することによって世界中のMacユーザーが幸せになれるのですが、難しいでしょう。 Appleにとって利益がないように見えますから。パーツ購入時にシリアルナンバーが必要な時点でかなりの制約は続くでしょう。 Framework laptopは好きなパーツを自由に、マザーボードですら購入できますので一からノートPCを自作することもできます。
しかしこれから新しいデザインのMacbookもでてくるので、リペアプログラムがはじまったこのタイミングでもっと修理がしやすいようにデザインに工夫をしてくれるのではと思っています。
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