Apple Watch Series 8 / Ultra / SE2 が発表されました。新機能にも注目があつまるところですがこれらは全て「S8」というSiP (システムインパッケージ) を搭載しています。しかし残念ながら、「S8」は名前では進化をしてるようですが以前のモデルに搭載されている「S7」「S6」とCPUに違いはないそうです。
Apple Watch Series 7はS7、Apple Watch Series 6はS6を採用していますが、CPUのコードが全て同じの「T8301」であることがが発覚。これはすべて同じCPUを採用していることを意味します。
すべてのSiPは32GBのRAMを搭載してCPUはデュアルコア。これは構成が同じでありながら違うネーミングをしたことになります。
Appleは台湾TSMC工場の最新技術を常に利用して高速チップを生産してもらっています。来年からは3nmプロセスになり、Mac製品にはM2 Pro, M2 Maxチップとして、次のMacbook Pro に登場する予定。iPhoneでは来年のiPhone15 Pro / Pro Max に17 Bionic チップとして採用される予定。
現在Apple watch のチップ S6, S7, S8 はすべてiPhone13に採用されている「A13 Bionic」が基本となっており、TSMC7nmが採用されています。
これはAppleがApple watchの性能を強化する必要性を感じていないことを意味します。最新のプロセスを採用すれば性能は上がりやすくなります。A13よりもA15をベースとした方が間違いなくチップは高性能になるでしょう。しかし、最新プロセス採用にはかなりのコストがかかります。それほどコストをチップにかけても、Apple watchには多くの利点がないと考えているのでしょう。
Apple watchはどちらかというと重い処理をした時の最高性能を求めるのではなく、バッテリーの持ちが一番の重要ポイントでしょう。つまりiPhone14 Pro / Pro Max のA16 Bionic で採用されたTSMCの現在最新である4nm (明らかになっていないので「N4P」かもしれないが、そんなには差はないはず) を使ってもそれほどバッテリー時間延長の効果はないとの判断だったのでしょう。
名前はTSMC4nmになってますが、5nmプロセスのファミリーの属していますので、やはり次の3nmからが本命の進化って感じらしいです。
上位のApple watch Ultra は、なんだか上位なんで高性能な感じがしちゃうんですが、間違えないようにしたいところ。下位モデルよりも高い値段の一方、高い処理性能を手に入れることはできません。なんかアプリの動作速度の不満を感じた場合でも、Ultraを買ったからと言って改善されることは難しいでしょう。
CPUは同じですが、Apple Watch Series 8の新しい加速度計とジャイロスコープなどをサポートするため、SiPの一部に変更を加えている可能性があります。
もしかしたら次のTSMC 3nmが最新プロセスになれば、それを利用することでバッテリーにかなり利点があるのであれば、Apple watchの次のプロセスとして採用され、性能向上を果たしてくれるのかもしれません。
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