「新型Macbook Air と13インチProに搭載されたM2チップのベンチマークが出てきました。CPUはシングルで10%ほど、マルチでは16%ほどの性能向上ですが、GPUはなんと最大で44%も向上しているみたいです。
数値は誰かがGeekbenchのスコアサイトに投稿したものです。Macは使用されたマシンが限られてるのがわかりやすいですね。
Geekbenchはリアルユースの性能を反映していません。そのチップがどれほどの最大ポテンシャルをもっているかを測定することができますが、長期的なテストではないために発熱、電力制限による低下が著しいチップにとっては有利になりますので、現状インテルと比較するとインテルの方が有利な数値になる可能性がたかいです。しかし、同じM1系チップ同士で比較をしてあげれば大体どれほどの最大性能を期待できるのかが予測できます。
M2チップで使用されているCPUとGPUのアーキテクチャはすでにA15 Bioncで使用されている。しかし今回は新しいTSMC N5Pを採用することによりCPUは3.49 GHzまで到達、歩留まりも10%向上しました。失敗作ができにくくなるので、製造コストが改善します。
CPU性能
CPUはM1のFirestorm、 Icestorm coreから強化されています。
しかし、強化された理由はクロック数の向上、キャッシュ増量、ユニファイドメモリ帯域(と最大容量)の強化の3点で、直接的なコアの強化はされていませんのでIPCが大幅に上がるということではないみたいです。正直M1のCPUに比べると1コアあたりはそれほどの強化にはなっていません。
しかし、インテルのAlder Lakeに採用されているGolden Coveよりもシングル性能が高いというのがかなり重要なポイント。
一方でマルチコア性能ははなりアップしています。Eコアが強化された点とメモリ周りの強化によるものでしょう。それにより、Pコアのコアの数が多い M1 Pro のスコアにかなり近づいています。インテルは物理コアの数が多いので、数の勝負でマルチコア性能はかなり高くなります。
GPU性能
しかしM2チップの性能向上した一番のポイントは、GPU性能でしょう。最大で44%も数値があがっているようです。まず、GPUのコア数が2コア増えたこと、GPU自体のアップグレードによりかなり性能が上がりました。
Geekbenchの数値なのでこれがリアルユースではどれほど実力を発揮してくれるのかが期待ですね。
今回はCPUのシングル性能向上は少し諦め、マルチコア、そしてGPU性能の向上に努めています。チップのサイズ自体も今回は大きくしましたので、少し無理をしてコアなどを詰め込んだという見方もできますが、それができるのもベースであるM1が大成功したため、チップ自体にも、出来上がった製品にも余裕があるからだと思います。
0 件のコメント:
コメントを投稿